タイワンタケクマバチとは?危険性・毒性・刺されたときの対処法と駆除方法を解説

タイワンタケクマバチは、黒っぽい見た目をした外来種のハチで、竹や竹材に穴を開けて巣を作ることがあります。見かけただけで人を襲う可能性は高くありませんが、巣を刺激すると刺されるおそれがあるため注意が必要です。
刺された場合は、患部の腫れや痛みだけでなく、体質によっては全身症状が出る可能性もあります。また、竹垣や竹ぼうき、庭の支柱などに巣を作ることがあるため、家の周りで見つけた場合はむやみに近づかないことが大切です。
この記事では、タイワンタケクマバチの特徴や危険性、毒性、刺されたときの対処法、巣を見つけたときの駆除方法について解説します。
この記事でわかること
- タイワンタケクマバチの基本的な特徴
- タイワンタケクマバチの危険性
- タイワンタケクマバチの巣の特徴と作られやすい場所
- タイワンタケクマバチの駆除方法
目次
タイワンタケクマバチとは?

タイワンタケクマバチは、全身が黒っぽい見た目をした外来種のハチです。
竹や竹材に穴を開けて巣を作る性質があり、竹垣や竹ぼうき、枯れた竹などにすみつくことがあります。
黒くて大きなハチを見かけると、「危険なハチではないか」と不安になる方もいるでしょう。タイワンタケクマバチは、見かけただけで必ず人を襲うハチではありません。ただし、巣を刺激したり、巣がある竹材を動かしたりすると、刺されるおそれがあります。
そのため、家の周りでタイワンタケクマバチらしきハチを見つけた場合は、むやみに近づいたり、素手で追い払ったりしないことが大切です。特に、同じ場所を何度も出入りしている場合は、近くに巣がある可能性も考えられます。
タイワンタケクマバチの基本的な特徴

タイワンタケクマバチは、体長が2cm前後ある比較的大きなハチです。体は全体的に黒く、丸みのある見た目をしています。翅はやや褐色がかって見えることがあり、飛んでいるときに大きな羽音が聞こえる場合もあります。
一般的なクマバチは胸のあたりに黄色い毛が目立つことがありますが、タイワンタケクマバチは全身が黒っぽく見える点が特徴です。
また、竹や竹材に穴を開けて巣を作ることがあります。スズメバチのように外から見える大きな巣を作るのではなく、竹の内部に巣を作るため、竹材に開いた丸い穴やハチの出入りで気づくケースがあります。
庭や物置の周辺で、黒くて大きなハチが竹垣や竹ぼうき、古い竹材の近くを飛んでいる場合は、むやみに近づかず、巣穴をのぞいたり棒でつついたりしないようにしましょう。
在来のクマバチとタイワンタケクマバチの違い
タイワンタケクマバチと在来のクマバチは、どちらも丸みのある体で、大きな羽音を立てて飛ぶため、遠目では見分けにくいことがあります。
見分けるポイントは、体の色と巣を作る場所です。在来のクマバチは胸のあたりに黄色い毛が目立つことがありますが、タイワンタケクマバチは全身が黒っぽく見えます。
また、在来のクマバチは木材に巣を作ることがある一方、タイワンタケクマバチは竹や竹材を利用することがあります。竹垣や竹ぼうき、家庭菜園の支柱、枯れた竹の近くで黒いハチを見かけた場合は注意しましょう。
種類が分からない場合でも、むやみに近づいたり刺激したりしないことが基本です。巣穴やハチの出入りを見つけた場合は、距離を取って確認してください。
| 比較項目 | タイワンタケクマバチ | 在来のクマバチ |
|---|---|---|
| 体の色 | 全身が黒っぽい | 黒い体に、黄色い毛が目立つ |
| 胸部の特徴 | 黄色い毛が目立ちにくい | 胸に黄色い毛があることが多い |
| 営巣場所 | 竹や竹材に巣を作ることがある | 木材などに巣を作ることがある |
| 人への危険性 | 巣を刺激すると刺されるおそれがある | 刺激しなければ攻撃されにくい |
| 見つけたときの対応 | 竹材や巣穴に近づかず、安全を優先する | むやみに触らず、巣には近づかない |
日本における分布地は?

タイワンタケクマバチは、海外から入ってきた外来種とされ、国内では2000年代以降に確認されるようになりました。
確認地域としては、愛知県、岐阜県、三重県、静岡県、長野県、山梨県、神奈川県、埼玉県、大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、岡山県、鳥取県、石川県、福井県、富山県などが挙げられます。
ただし、これらの地域全体に必ず生息しているわけではありません。同じ都道府県内でも、確認されている場所とそうでない場所があります。
庭や物置の周辺で、黒い大きなハチが竹材や竹垣の近くを出入りしている場合は、むやみに近づかず、離れた場所から様子を確認してください。
参考:国立環境研究所「侵入生物データベース|タイワンタケクマバチ」
https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/60530.html
タイワンタケクマバチの危険性は高い

タイワンタケクマバチは、スズメバチのように積極的に人を襲うハチではありません。飛んでいる個体を見かけただけで、すぐに刺される可能性は低いと考えられます。
ただし、巣を刺激したり、巣がある竹材を動かしたりすると、刺されるおそれがあります。特に、竹ぼうきや竹垣、枯れた竹、家庭菜園の支柱などは、気づかず触れてしまいやすい場所です。
見つけた場合は、落ち着いて距離を取り、竹材や巣穴らしき場所には近づかないようにしましょう。
見かけただけで襲われる可能性は低い
タイワンタケクマバチは、周囲を飛んでいるだけで人を追い回すようなハチではありません。花や庭先で見かけても、刺激しなければ攻撃されにくいと考えられます。
ただし、驚いて手で払ったり、追いかけたりするのは避けましょう。近くに巣がある場合、竹材の穴をのぞく、棒でつつく、竹ぼうきや竹垣を動かす行為も危険です。
見かけたときは距離を取り、ハチの動きを離れた場所から確認してください。同じ場所を何度も出入りしている場合は、巣がある可能性があります。
ハチの種類が分からない場合や、同じ場所を何度も出入りしている場合は、無理に確認しようとせず、専門業者に相談するのが安全です。
巣を刺激すると刺されるおそれがある
タイワンタケクマバチは、竹や竹材に穴を開けて巣を作ることがあるため、外から巣の存在に気づきにくい場合があります。
庭掃除で古い竹ぼうきを動かす、竹垣を補修する、物置の竹材を片付ける、家庭菜園の支柱を撤去する場面では、巣を刺激しないよう注意してください。
竹材に丸い穴がある、削りカスのようなものが落ちている、黒いハチが同じ場所を出入りしている場合は、巣がある可能性があります。穴をのぞいたり、竹を揺らしたりせず、距離を取って確認しましょう。
タイワンタケクマバチの毒性について
タイワンタケクマバチの毒性は、一般的には強いものではないとされています。刺された場合も、患部の痛みや腫れなど、局所的な症状で済むことがあります。
ただし、毒性が弱いとされていても、刺されて安全とは限りません。体質によっては、じんましん、息苦しさ、めまい、吐き気などの全身症状が出る可能性もあります。
過去にハチに刺されて強い症状が出たことがある方は、特に注意が必要です。刺された後に体調の変化を感じた場合は、早めに医療機関へ相談してください。
タイワンタケクマバチに刺されたらどうする?

タイワンタケクマバチに刺された場合は、まずその場を離れて安全を確保します。近くに巣があると、再び刺されるおそれがあるためです。
安全な場所に移動したら、患部を流水で洗い、冷やしながら腫れや痛みの変化を確認しましょう。息苦しさ、全身のじんましん、めまい、吐き気などがある場合は、早めに医療機関へ相談してください。
ここから、タイワンタケクマバチに刺された場合の具体的な対処法をご紹介します。
まずは安全な場所に離れる
刺された直後は、静かにその場を離れてください。近くに巣がある場合、手で払ったり大きく動いたりすると、ハチを刺激するおそれがあります。
竹垣や竹ぼうき、古い竹材の近くで刺された場合は、周辺に巣がある可能性があります。巣の確認に戻る、写真を撮ろうと近づくといった行動は避けましょう。
屋外で刺されたときは、屋内や車内などへ移動し、安全を確保してから患部や体調の変化を確認してください。
患部を洗い、冷やして様子を見る
安全な場所に移動したら、刺された部分を流水でやさしく洗います。その後、保冷剤や冷たいタオルなどで患部を冷やし、痛みや腫れの変化を確認してください。口で毒を吸い出す、患部を強く絞る、民間療法だけで済ませるといった対処は避けましょう。
冷やしても痛みが強い、腫れが広がる、かゆみが強いなどの症状がある場合は、早めに医療機関へ相談してください。
全身症状がある場合はすぐに医療機関へ相談する
ハチに刺された後、全身のじんましん、息苦しさ、めまい、吐き気、腹痛、意識がぼんやりするなどの症状がある場合は、すぐに医療機関へ相談してください。
ハチ刺されでは、体質によって強いアレルギー反応が起こることがあります。過去にハチに刺されて強い症状が出たことがある方は、特に慎重な対応が必要です。
症状が患部だけにとどまらない場合は、自己判断で様子を見続けず、早めに受診を検討しましょう。
タイワンタケクマバチの巣の特徴と作られやすい場所

タイワンタケクマバチは、竹や木材に穴を開けて内部に巣を作ることがあります。外から大きな巣が見えるタイプではないため、竹材の穴やハチの出入りで気づくケースが多いです。
黒い大きなハチを見かけた場合は、竹垣や竹ぼうき、古い竹材の周辺を離れた場所から確認しましょう。巣穴をのぞいたり、棒でつついたりするのは避けてください。
竹や木材に開いた丸い穴は巣のサイン
タイワンタケクマバチは、竹や木材の内部に巣を作ることがあります。竹材や木材に丸い穴がある場合は、巣のサインかもしれません。
穴の周辺に削りカスのようなものが落ちている、黒いハチが同じ穴を出入りしている場合は注意してください。
ただし、確認のために穴をのぞいたり、棒でつついたりするのは、ハチを刺激して刺されるおそれがあるため避けましょう。
竹ぼうき・竹垣・支柱・枯れ竹に注意
タイワンタケクマバチは、住宅まわりにある竹材に巣を作ることがあります。特に注意したいのは、普段あまり動かさない古い竹材や、屋外に置いたままの道具です。
確認しておきたい場所は、以下のようなものです。
- 庭の竹垣
- 竹ぼうき
- 家庭菜園の支柱
- 物置に置いた古い竹材
- 竹製の柵や装飾
- 枯れた竹が残る竹林周辺
これらの場所で黒いハチが飛んでいる場合や、同じ場所を出入りしている場合は、巣が作られている可能性があります。庭掃除や片付けの際にいきなり動かすのではなく、まずは離れた場所からハチの動きを確認しましょう。
放置するとどのような被害が起こるか
タイワンタケクマバチの巣を放置すると、刺されるリスクと竹材への被害が考えられます。特に、玄関まわりや庭の通路、物干し場など人がよく通る場所に巣がある場合は、気づかずに近づいて刺されるおそれがあります。
また、竹や木材の内部に穴を開けて巣を作るため、竹垣や支柱などの見た目や強度に影響することもあります。庭作業や補修の際に竹材を動かしたことで、ハチを刺激してしまうケースにも注意が必要です。
一度巣が作られた場所は、環境によっては再び営巣される可能性もあります。巣穴らしきものを見つけた場合は放置せず、状況を確認したうえで、安全に駆除する方法を検討しましょう。
タイワンタケクマバチの駆除方法と自分で対応する際の注意点

タイワンタケクマバチの駆除は、巣の場所や規模によって対応が変わります。小さな巣で、周囲の安全を確認できる場合は自分で対応できることもありますが、刺されるリスクはゼロではありません。
少しでも不安がある場合は、無理に近づかず専門業者へ相談することをおすすめします。
巣を見つけてもすぐに近づかない
巣穴らしきものを見つけても、すぐに近づいて確認するのは避けてください。まずは距離を取り、ハチの出入りがあるかを落ち着いて見ます。
確認したいのは、巣穴の数、ハチの出入りの頻度、人がよく通る場所かどうか、子どもやペットが近づく場所かどうかです。特に玄関まわりや庭の通路、物干し場の近くにある場合は、日常生活の中で刺されるおそれがあります。
穴をのぞき込む、竹材を揺らす、棒でつつくといった行動は、ハチを刺激する原因になります。自分で判断しにくい場合は、駆除前に専門業者へ状況を見てもらう方が安心です。
自分で駆除する場合に必要な準備
自分で駆除する場合は、肌を出さない服装を整えてから行います。厚手の長袖、長ズボン、手袋、長靴、顔や首を守るネットなどを用意し、刺されやすい部分をできるだけ覆ってください。
殺虫スプレーを使う場合は、ハチ用の製品を選び、必ず表示内容を確認してから使用します。風向きや逃げ道も事前に確認し、周囲に人やペットがいない状態で行うことも欠かせません。
ただし、防護具がない、巣穴が複数ある、ハチの数が多いと感じる場合は、自力での駆除は避けた方がよいでしょう。無理に対応すると、刺される危険が高まります。
駆除後は巣穴をふさぎ、再発を防ぐ
駆除後に巣穴をそのままにしておくと、再びハチが利用する可能性があります。安全を確認したうえで、穴をふさぐ、古い竹材を処分する、使わない竹ぼうきを屋外に放置しないなど、営巣されにくい環境に整えましょう。
竹垣や支柱など、撤去できないものは定期的に穴やハチの出入りがないか確認します。巣を駆除して終わりにせず、巣が作られやすい場所を減らしておくことで、再発予防につながります。
タイワンタケクマバチの駆除を業者に依頼した方がよいケース

タイワンタケクマバチの巣は、竹や木材の内部に作られることがあるため、外から見ただけでは状況を判断しにくい場合があります。巣の場所や数、周囲の環境によっては、自分で駆除しようとせず、専門業者に相談した方が安全です。
巣穴が複数ある場合
竹材や竹垣に穴が複数ある場合は、内部に複数の個体がいる可能性があります。見えている穴だけを処理しても、別の場所にハチが残ってしまうことも考えられます。
また、竹の内部は外から確認しにくいため、どこまで巣が広がっているか判断できません。穴が複数ある、ハチの出入りが多い、巣の範囲が分からない場合は、無理に自分で処理せず、業者に確認してもらいましょう。
人がよく通る場所に巣がある場合
玄関、庭の通路、駐車場、物干し場など、日常的に人が通る場所に巣がある場合は注意が必要です。家族が気づかず近づいたり、洗濯物を干すときや庭掃除のときに巣を刺激したりするおそれがあります。
子どもの遊び場やペットの動線に近い場所も、早めに対処したいケースです。毎日使う場所の近くで黒いハチが出入りしている場合は、放置せず、早めに駆除相談を検討しましょう。
刺されるのが不安な場合や防護具がない場合
ハチの種類を正確に見分けられない、防護服や顔を守るネットがない、過去にハチに刺された経験がある場合は、自分で駆除するのは避けた方がよいでしょう。アレルギーが不安な方も、無理に近づかない方が安心です。
タイワンタケクマバチかどうか判断できない場合や、巣の場所が人の生活動線に近い場合は、ハチ駆除に対応している専門業者に相談することで、安全に駆除を進めやすくなります。
まとめ
タイワンタケクマバチは、全身が黒っぽく、竹や竹材に穴を開けて巣を作る外来種のハチです。見かけただけで人を襲う可能性は高くありませんが、巣を刺激すると刺されるおそれがあります。巣穴が複数ある場合や、人がよく通る場所に巣がある場合、防護具がない場合は、自分で駆除しようとせず専門業者に相談する方が安心です。
タイワンタケクマバチの巣を見つけた場合は、むやみに近づかず、まずは状況を確認しましょう。安全に駆除したい方は、蜂の巣駆除センターへご相談ください。














