蜂よけに木酢液が効果あり!活用方法や使用時の注意点とは?

蜂よけに木酢液が効果あり!活用方法や使用時の注意点とは?

木酢液(もくさくえき)は、木材を乾留、または炭化させた際に発生する煙を冷却し、不純物を除去・蒸留して作る酸性の水溶液です。高い抗菌・抗カビ・抗酸化作用のほか、消臭効果や微生物活性作用、植物の成長促進、害虫忌避など、さまざまな効果があります。

木酢液の特徴として、ツンと鼻をつく、焦げたような強い燻臭があります。この燻臭が蜂の拒絶反応を引き起こすため、蜂よけとして大変有効です。

今回は、蜂よけとして効果的な木酢液について、その特徴や効果、活用方法などをご紹介します。

木酢液とは木材の乾留・炭化時に排出される酸性の水溶液

木酢液とは木材の乾留・炭化時に排出される酸性の水溶液

木酢液とは、木材を乾留・炭化する際に発生する排煙を、冷却処理で凝縮して水溶液にしたものです。成分の80〜90%は水ですが、酢酸・脂肪酸・アルコール・メタノール・アセトン・ホルムアルデヒド・フェノールなど、200種以上の有機化合物が含まれています。

色は黄褐色や赤褐色、褐色で、焦げたような感じのツンとした燻臭が特徴です。

木酢液の主な効果は土壌改良・植物活性・害虫忌避・消臭効果など

木酢液には、強い抗菌・消毒・防カビ効果、抗酸化作用ほか、微生物を活性化させる作用など、さまざまな効果があります。有機農産物の日本農林規格(有機JAS)における、「肥料及び土壌改良材」の中の「その他の肥料及び土壌改良資材」として、有機栽培への使用が認められています。[注1][注2]

農業での主な利用方法は次のとおりです。

・土壌の消毒・微生物の増殖
・植物の芽・根の成長促進
・土壌中のミネラルキレート化による農作物への吸収促進
・天然有効成分の抽出
・展着剤として農薬に混合(葉への吸収助長)
・堆肥の腐熟促進
・イネ苗のいもち病防止 など

また、木酢液は家庭菜園やガーデニングにおける害虫忌避としても活用され、家の周りを飛び回る蜂よけとしても高い効果を発揮します。

そのほか、畜産業での環境改善や、悪臭駆除のための消臭剤としてなど、幅広い分野・用途で利用されています。

木酢液にはごくわずかにホルムアルデヒドが含まれる

木酢液には、人体に影響を与える有害物質・ホルムアルデヒドがごくわずかに含まれています。木酢液認証協議会規定の市販品60品の平均含有量は274ppm(0.0274%)、最高値で602ppm(0.0602%)でした。[注3]

健康を損なう恐れのある含有量ではありませんが、希釈時や散布の際はマスクや手袋を着用するなど、取り扱いには注意が必要です。

木酢液が蜂よけに効果的な理由は燻臭にある

木酢液が蜂よけに効果的な理由は燻臭にある

木酢液が蜂よけとして高い効果を発揮する理由は、木酢液特有の臭いにあります。

木酢液は木材を燃やしてできる副産物のため、焦げたような強い燻臭が特徴です。蜂をはじめ、虫や動物は本能的に火を恐れます。山火事を連想させるような木酢液の臭いに拒絶反応を起こすため、木酢液がまかれた付近には寄り付かなくなる、というわけです。

蜂よけに効果的な木酢液選びのポイント3つ

市販の木酢液は品質や成分に大きなばらつきがあり、ものによっては蜂よけとしての効果が低い製品があります。木酢液を選ぶときは、次の3つのポイントをしっかり確認しましょう。

1. 日本木酢液協会認証マークがあるか

日本木酢液協会認証マークとは、日本木酢液協会「木酢液認証協議会」によって定められた認証基準をパスした商品に与えられる商標です。認証基準は製造設備・製造方法・原材料・品質管理と、それぞれ細かい規定があり、この全てをクリアしていなければなりません。

木酢液選びに悩んだら、まずは認証マークがあるかどうかをチェックしましょう。

2. 原材料や酸度・pHなどの規格が明記されているか

原材料や酸度・pHなどの規格が明記されているか

認定商品が手に入らない場合は、製品の主原料として使用された樹木が明記されているかどうかを確認しましょう。木酢液は抽出する木材によって品質が大きく左右されるからです。できればナラ、カエデ、クヌギなどの広葉樹や、スギ、マツ、ヒノキなどの針葉樹が望ましいでしょう。

原材料がはっきり明記されていない商品は品質を明確に判断できないため、避けたほうが無難です。

なお、木酢液認証協議会では、建築資材や家具廃材、殺虫消毒済みの木材、防腐処理が施された木材の使用は認証基準規定外としています。

また、酸度・比重・pHなど、規格を明確に記載しているかも重要です。品質が良いとされる木酢液の数値は、酸度1.5~3.7%、比重1.005(蒸留木酢液は1.001)以上、酸度2〜12%です。

3. 木酢液の色合いが濁りのない濃褐色かどうか

原材料だけでなく、木酢液の色合いにも注意しましょう。良い木酢液は濃い黄褐色か赤褐色で、烏龍茶のような色合いです。濁りや沈殿物のチェックも重要です。透明度が高く澄んだ木酢液は純度が高い証拠です。

木酢液を活用した効果的な蜂よけ方法

木酢液を活用した効果的な蜂よけ方法

蜂よけに効果的な木酢液の設置ポイントや場所別の設置方法をご紹介します。

設置のタイミングは4月から5月がベスト

木酢液は蜂の生活史に合わせて設置しましょう。具体的には、女王蜂が越冬から目覚め営巣活動を始める春頃まで、特に4月から5月は絶好の設置タイミングといっていいでしょう。この時期に木酢液をすることで、蜂の巣作りを効果的に防除できます。

ただし、近年日本への侵入・増加が問題になっているツマアカスズメバチの初期巣など、地中に埋まっているタイプの蜂の巣には効果を発揮できません。

また、蜂の営巣活動が活発になる初夏を過ぎると、木酢液の忌避効果では追いつかなくなってしまいます。初夏のから秋にかけての女王蜂の産卵時期は、働き蜂の攻撃性がピークに達します。むやみに刺激しないよう注意が必要です。

蜂の種類 攻撃的になる時期 特徴
スズメバチ 7月〜10月
  • 攻撃性が高く針に強い毒性を持つ
  • ミツバチやアシナガバチを捕食するために巣を襲撃する
  • 家の近くに捕食対象の蜂の巣がある場合は注意
ミツバチ 6〜8月
  • 活動時期が長い
  • 比較的大人しいが寒い時期ほど凶暴になる
アシナガバチ 10~11月/2~3月
  • 活動時期が短い
  • 都市部への適応力が高く遭遇率が高い

効果的な設置場所と設置方法

木酢液は、蜂が営巣しやすい次のような場所に設置、またはスプレーで散布します。

家屋 庭・家屋周辺
  • 戸袋
  • 床下
  • 壁の隙間
  • 軒下
  • 天井裏
  • ベランダ
  • 生垣
  • 庭木
  • 樹洞

1. 軒下・戸袋・床下・壁の隙間・天井裏への撒布

木酢液1:水1程度(撒布場所によって調整)で希釈し、スプレーボトルを使用して撒布します。壁や金属部分に散布するときは希釈濃度を薄めに調整しましょう。木酢液は酸性のため、濃度によっては壁紙が変色したり金属が錆びたりする可能性があるからです。

蜂は雨や風をしのげる場所に巣を構える傾向があるため、屋根のある場所や隙間への撒布は有効な手段です。木酢液は雨に弱く、日が経つと徐々に効果が薄れていきます。木酢液の臭いがするか確認しながら、定期的にスプレーを繰り返しましょう。

2. ベランダへの設置

ベランダへの設置

木酢液1:水1で希釈したものをバケツに入れてベランダの端に設置します。側面に2cm×2cm程度の穴をあけた500mlのペットボトルに入れ、物干し竿や柵に吊るしておくのもよいでしょう。中身は1ヵ月程度で交換します。

場合によっては洗濯物に臭いが付く可能性があります。気になる場合は設置を諦めるか、希釈度を調整するなどして対処しましょう。

3. 庭への設置

木酢液1:水1の割合で希釈したものを2リットルのペットボトルに入れて設置します。希釈度は状況に応じて調整してください。

ペットボトルには側面に1ヵ所ずつ2cm×2cm程度の穴をあけ、生垣や庭木のそばに設置します。ペットボトルが倒れないよう、木や柱などのくくりつけておきましょう。日が経つに連れて蒸発していくので、量を確認しながらその都度注ぎ足していきます。

生垣や庭木に樹洞がある場合は、1:1で希釈した木酢液をスプレーしておきましょう。樹洞はスズメバチが好んで巣を作る場所です。

ガーデニングをしている場合は、植物の葉面や土壌にジョウロや噴霧器を使用して散布しましょう。蜂よけだけでなく植物活性や土壌改良にもなります。

木酢液を使うときの3つの注意点

木酢液を使用する際は、次の3つに注意しましょう。

1. 希釈濃度は必ず守る

希釈濃度は必ず守る

木酢液は希釈濃度によって作用が異なります。

原液で使用する場合は強殺菌作用(土壌消毒)、100倍までは殺菌作用(土壌消毒・土壌改良)、200〜300倍は作物の生育抑制・微生物の増殖、500〜1,000倍は作物の植物の芽・根の成長促進などに最適です。[注4]高濃度の木酢液は作物や植物を枯れさせてしまうため、用途ごとの適正な希釈濃度を必ず守ってください。

蜂よけとして使用する場合は2倍を基準とし、散布場所や設置場所によって調整しましょう。生ゴミや畜舎の悪臭対策に消臭剤として使用する場合は、30〜100倍に希釈したものを噴霧器などで散布します。

2. アルカリ性水溶液と混ぜない

木酢液は酸性の水溶液です。アンモニア水や水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液など、アルカリ性水溶液と混ざると中和され、酸性が持つ効果がなくなってしまいます。

3. 直射日光を避けて保管する

木酢液は熱や光に弱いため、直射日光に当たると劣化を早めてしまいます。高温多湿を避け、日陰の涼しい場所に保管してください。

また、小さい子供やペットがいる家庭では、誤飲などを避けるために保管場所には十分注意しましょう。

蜂の巣がすでにできている場合は業者に駆除依頼する

春先に蜂を追い払うことに失敗しすでに巣を作られてしまった場合は、業者への駆除依頼をおすすめします。自分で対処するのは危険ですので、絶対に避けましょう。

特にスズメバチの巣は注意が必要です。不用意に近づいたり刺激したりせず、まずは各自治体や専門業者に連絡してください。

まとめ

木酢液の効果や、木酢液を使った蜂よけ方法について解説いたしました。

木酢液の臭いは蜂を追い払うのに大変効果的ですが、一方で、人が不快に思う臭いでもあります。人によっては体調不良を起こす場合もあるため、設置場所や使用方法には注意が必要です。

また、木酢液はあくまで蜂を寄せ付けないための対処法で、蜂を駆逐できるわけではありません。蜂の巣を発見した場合は自分で駆除しようとせず、専門業者に駆除を依頼しましょう。

[注1]農林水産省:有機農産物の日本農林規格 別表1及び別表2
https://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/attach/pdf/yuuki-31.pdf
[注2]公益財団法人 自然農法国際研究開発センター:資材の確認
http://www.infrc.or.jp/organic-certificatio/481/
[注3]国立研究開発法人 森林研究:市販木竹酢液中に含まれるホルムアルデヒド含有量の実態解明
https://www.ffpri.affrc.go.jp/pubs/seikasenshu/2006/documents/p54-55.pdf
[注4]農山漁村文化協会 編:自然農薬のつくり方と使い方(書籍)
http://shop.ruralnet.or.jp/b_no=01_4540082993/

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