アシナガバチは危険性大!その生態や巣の駆除方法・注意点を解説

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アシナガバチは私たちが普段の生活をおくるなかで見かけることが多い身近なハチですが、それだけ身近なところに存在していながらも、その生態や危険性などについてはあまり知らないという人が多いです。

今回は、アシナガバチの生態や危険性、巣の特徴などをご説明したうえで、アシナガバチの巣の駆除方法や、巣を見つけたときの注意点なども解説していきます。

知っておこう、アシナガバチの生態・危険性・巣の特徴

知っておこう、アシナガバチの生態・危険性・巣の特徴

アシナガバチはその名がしめすとおり足が長いという特徴をもっており、世界中では1000種以上もの種があることが知られています。日本では11種の生息が確認されています。

まずはそんなアシナガバチの生態・危険性・巣の特徴についてご説明しましょう。

アシナガバチは肉食、人の身近な場所で生息する

アシナガバチはスズメバチ科ということもあり、その生態はスズメバチに似た部分もあります。

アシナガバチは花の蜜を食することもありますが、主食は芋虫などの昆虫類です。基本的には肉食であるという点が、スズメバチの生態と似ています。

アシナガバチの生態のもうひとつの大きな特徴として挙げられるのが、市街地や公園など、人にとって身近な場所に生息するケースが多いということです。

アシナガバチが人にとって身近な場所に生息するからこそ、人がアシナガバチを見かける機会も多くなっているということです。

アシナガバチの毒針は痛みが強く危険性が高い

アシナガバチはスズメバチと比べると性質はおとなしく、こちらから何か刺激するようなことや巣への攻撃などをしないかぎりは、刺してくることはめったにありません。

しかし「刺激や攻撃をしなければまず刺してこないのなら危険性はない」と考えるのは禁物です。

アシナガバチの毒針の毒性自体はスズメバチよりも弱いですが、毒の成分はハチ毒キニン・マストパラン・ヒスタミン・セロトニン・ポリアミン・ヒアルウロニダーゼ・アンチゲン5などスズメバチの毒針に含まれている成分と共通する成分がかなり多いです。

しかもアシナガバチに刺されたときの痛みは強烈で、スズメバチに刺されたのと同じくらいかそれ以上に痛いと感じる人もいます。

また、ハチに刺されてアナフィラキシーショックを起こす、と聞くとスズメバチばかりが連想されますが、アシナガバチに刺されてもアナフィラキシーショックが起こることはあります。

こうした点を考えていくと、アシナガバチ自体の攻撃性は高くないものの、いざ刺された場合のリスクを考えると、アシナガバチの危険度はかなり高いということが見えてきます。

アシナガバチの巣はシャワーヘッドやハスの花托に似た形

アシナガバチの巣はシャワーヘッドやハスの花托に似た形

アシナガバチの巣は、シャワーヘッドやハスの花托をイメージさせるような形をしており、六角形の巣穴が外からもよく見えるのが大きな特徴です。

丸いボール状の巣を作るスズメバチとは、巣の形はかなり異なります。

逆に「一見アシナガバチのような外見をしているけれど、巣はボール状」という場合は、そのハチはアシナガバチではなく、スズメバチのなかでも危険性がとくに高いキイロスズメバチの可能性が高いです。

キイロスズメバチはスズメバチのなかでも小型で、その体長はアシナガバチとほとんど差はなく、さらに縞模様の色もアシナガバチと似ているので素人では外見上の区別がつきにくいのですが、アシナガバチが足をだらんと下げながら上下に体を揺らすようにゆっくりと飛行するのに対して、キイロスズメバチはブーンと素早く飛行するという違いがあります。

アシナガバチの巣を駆除するための5つのポイント

アシナガバチは獰猛なハチというわけでないものの万が一刺されてしまった場合の危険性がかなり高いので、巣があった場合は後々の安全を考えて駆除するほうが望ましいです。

アシナガバチの巣の駆除は、自力でできるケースもあります。

ただし、駆除の際には服装などの工夫や殺虫剤の用意、履物や駆除の時間帯の注意、駆除後の巣の撤去など、駆除のために心がけておくべきポイントがあります。

1.白っぽい厚手の服などで肌の露出を防ごう

1.白っぽい厚手の服などで肌の露出を防ごう

黒っぽい服装はアシナガバチを寄せつけやすいので、アシナガバチの巣を駆除する際にはなるべく白っぽい服装を選びましょう。

ただし、白っぽい服なら半袖短パンでもOKというわけではありません。肌の露出が多ければ多いほど危険性は高まります。

長袖長ズボンを用意し、服の上から刺されても大丈夫なようになるべく厚手の服を選ぶというのも大切なポイントです。

もちろん、必要なのは服だけではありません。白っぽい帽子やマフラー、軍手を身に着けたうえで、さらに帽子の上から防虫ネットをかぶせて顔を守るようにするなど、できるだけの防御態勢を整えましょう。

2.殺虫剤はジェット噴射ができるタイプを選ぼう

アシナガバチは市販の蚊やハエ用の一般的な殺虫剤で駆除することができますが、少しでも安全性を確保するためには、巣から多少離れたところからでも殺虫剤をかけられるジェット噴射ができるタイプのものを選ぶ必要があります。

アシナガバチは殺虫剤にはかなり弱いので、殺虫剤がまともにかかれば短時間で力尽きますが、それでもジェット噴射ではない殺虫剤を使うとなると巣にかなり近づいた状態で駆除をすることになり、アシナガバチが殺虫剤で力尽きる前に刺しに来るというリスクが高まります。

なるべく離れたところから効率よく殺虫剤をかけて駆除できるよう、ジェット噴射できるタイプの殺虫剤を風上からかけるようにしましょう。

3.サンダル履きではなく靴を履こう

1.白っぽい厚手の服などで肌の露出を防ごう

庭などでアシナガバチの巣を見つけた場合、すぐそこの場所だからと気軽にサンダルなどで駆除に向かう人がいますが、サンダルは殺虫剤をかけたあとに巣を離れる時などにすべったりつまずいたりするリスクが靴よりもずっと高いのでおすすめできません。

すべりやつまずきのリスクを減らし、さらに足元をアシナガバチの毒針から守れる可能性を高めるという意味でも、サンダルではなく靴を履くようにしましょう。

4.駆除の時間帯は夕方を選ぼう

アシナガバチの巣の駆除の時間帯は、夕方を選ぶことを強くおすすめします。

なぜなら、昼間はハチが活動のため巣を離れていることも多いからです。

昼間に駆除を開始して、その場にいるアシナガバチをすべて駆除したと思って安心していたところに、巣を離れていたアシナガバチが戻ってきて、それに攻撃されてしまうなどというリスクもあるということです。

夕方に静かに巣に近づき、周りにアシナガバチが飛んでいないことを確認してから殺虫剤をかけましょう。

5.巣は完全に撤去しておこう

アシナガバチを殺虫剤で全滅させることができた、これで安心、などと考えて残った巣をそのまま放置してしまうのは禁物です。

たっぷり殺虫剤をかけたつもりでも、繭の中にいるハチの幼虫には殺虫成分がかかっておらず、後日そこから新しいハチが出てきてしまうというリスクがあります。

アシナガバチが全滅したことを確認したらすみやかに巣は完全撤去し、新聞などに包んだうえで踏みつぶすなどして、幼虫が羽化してくる可能性を徹底的になくしておきましょう。

また、巣を完全撤去した際には巣があった場所とその周辺に殺虫剤をかけておき、巣を離れていたアシナガバチが戻ってきて巣を作り直してしまうというリスクも消しておきましょう。

アシナガバチの巣を見つけたときの3つの注意点

アシナガバチの巣を見つけたときの3つの注意点

アシナガバチの巣を見つけたときには、

1.大声などでアシナガバチを刺激しない
2.あわてず騒がず巣のサイズを冷静にチェックする
3.巣が自力で駆除できそうな場所にあるかどうかもチェックする

という3つの注意点を心がける必要があります。

1.巣を見つけて驚いても大声を出すのは禁物

アシナガバチはこちらから下手に刺激などをしなければ攻撃してくることはほとんどありませんが、逆にいえば刺激してしまうと攻撃を仕掛けてくるということでもあります。

アシナガバチへの刺激となるのは、巣を攻撃するのはもちろんのこと、大声をあげることや手で振り払うような挙動なども含まれます。

今まで気づきもしなかったところにアシナガバチの巣を見つけた、となると驚くのも無理はありませんが、大声で叫んだりするのはこらえましょう。

2.巣のサイズが10cm程度かどうか確認しよう

2.巣のサイズが10cm程度かどうか確認しよう

アシナガバチの巣を見つけたときには、巣のサイズを冷静に確認することも大切です。

10cm程度までの大きさの巣であれば、その巣に住むアシナガバチの数もそれほど大量ではないので自力での駆除を考えるのもいいですが、10cmを超えるサイズとなると自力での駆除にともなう危険性が高まってきます。

ましてや、15cmを超えるような大きさの巣となるとアシナガバチの数もかなり大量となってしまいますので、自力での駆除は避けるべきです。

「10cmと15cmなんて、たった5cmの差じゃないか」と思われるかもしれませんが、仮にその巣がほぼ円形であった場合、巣の表面面積は円の面積の計算式を適用すると

直径10cmの巣:5cm(半径)×5cm(半径)×3.14=78.5㎠
直径15cmの巣:7.5cm×7.5cm×3.14=176.625㎠

となり、直径15㎝の巣の表面面積は直径10cmの巣の2.25倍にもなるのです。そしてこの倍率にほぼ比例する形で巣にいるアシナガバチの数も増えると考えると、大きな巣を素人が自力で駆除することがいかに危険かということも見えてきます。

3.巣の場所が駆除しやすそうな場所かどうか確認しよう

アシナガバチの巣を見つけたときは、その巣がある場所が自力で駆除しやすそうな場所かどうかもチェックしておきましょう。

たとえば、以下のような場所は自力では駆除しにくい場所と考えられます。

狭い場所で、殺虫剤をかけてもその場を静かにすみやかに離れることが難しい場所:殺虫剤をかけられてもまだ多少飛ぶ余力が残っているアシナガバチが襲ってきた際の逃げ場がなくなるので危険です

駆除のために脚立などが必要となる場所:狭い場所と同じく、すぐに逃げられないので危険なうえに、アシナガバチが騒ぐなどすると驚いて脚立から落ちてしまう事故のリスクもともないます

殺虫剤を巣の下からかけるような形となる場所:殺虫剤のかかったアシナガバチが自分の顔や体に落ちてくるだけでなく、殺虫剤の薬剤も大量に吸ってしまうリスクがあります

アシナガバチの巣がこのような場所にあった場合は、自力での駆除はしないほうが無難です。

アシナガバチの巣の駆除は専門業者への依頼がおすすめ

アシナガバチの巣が大きい、駆除しにくい場所にある、そもそもアシナガバチが怖くて自分では巣に近づけないなど、自力での駆除が難しいと感じた場合はハチの巣駆除の専門業者に駆除を依頼しましょう。

専門業者であれば安全かつ確実に巣を駆除してくれますし、アシナガバチの巣の駆除の費用は、悪徳業者でもないかぎりスズメバチの巣の駆除よりもずっと割安ですので、危険性とコストのバランスを考えても業者への依頼がおすすめです。

まとめ

アシナガバチは私たち人間にとって日頃よく見かける身近な存在であるうえにスズメバチほど危険視されていないため油断してしまいがちですが、もし刺されてしまったとなると、強い痛みやアナフィラキシーショックの危険性もともなうので軽視するべきではありません。

巣を見つけたら自力で駆除ができそうな状態かどうかを冷静に判断し、自力で駆除をする場合はここで挙げた5つのポイントをしっかり守って駆除しましょう。

自力での駆除が難しいと感じた場合は、迷わずハチの巣駆除の専門業者に依頼しましょう。

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