超危険なスズメバチを安全に駆除する方法3つのポイント

超危険なスズメバチを安全に駆除する方法3つのポイント

自力で駆除する方法もありますが、危険が伴ううえに限界があります。ここではスズメバチの自力での駆除方法をまずご紹介したうえで、スズメバチの特徴や見分け方、スズメバチを刺激してしまう要素や遭遇時の正しい対処法、そして自力でのスズメバチ駆除よりもさらにおすすめの方法などについてご説明します。

目次

自力でスズメバチを駆除する方法3つのポイント

自力でスズメバチを駆除する方法3つのポイン

自力でスズメバチを駆除する主なポイントとしては、以下の3点が挙げられます。

*市販の殺虫剤を使う
*殺虫剤以外に必要なものもしっかりと揃えておく
*巣の大きさが10センチを超えるものには手を出さない

それぞれのポイントについて詳しくご説明しましょう。

1. 素人ができるスズメバチ駆除の基本は市販の殺虫剤

素人が自力でスズメバチ退治をしようと考えても、特殊な薬剤を手に入れることや、手に入れたとしても適切に使用することが難しいという問題があります。そのため、素人ができるスズメバチ駆除は、基本的には市販の殺虫剤を使うことになります。

ただし、殺虫剤を用意するにしても、どんな殺虫剤を選ぶかで成功率も変わってきますので注意が必要です。

スズメバチ駆除に適した殺虫剤は、ピレスロイド系のものでなおかつ、遠くまで噴射できるジェット噴射タイプのものです。これを少なくとも2本は用意しておきましょう。ピレスロイド系でジェット噴射ができる殺虫剤であれば、蜂専用の殺虫剤でなくともかまいません。

ちなみに殺虫剤には燻煙タイプのものもあります。「スズメバチは煙の力で気絶する」ともいわれていることから、燻煙タイプの殺虫剤のほうが効くと考える人もいるでしょう。

しかし、まず燻煙タイプの殺虫剤を巣の下に置くこと自体に大きな危険がともないますし、さらに、風がふいて煙が流れてしまったら、殺虫効果は大きくダウンしてしまうなど、扱いが難しい部分もありますのであまりおすすめはできません。

ジェット噴射タイプの殺虫剤を使ったスズメバチ駆除方法

ジェット噴射タイプの殺虫剤を使ったスズメバチ駆除方法

スズメバチ駆除の際、最初はまず数メートル離れた場所から、巣の周りにいるスズメバチに殺虫剤をかけつつ、巣から2メートル程度の距離まで近づいていきます。

殺虫剤によって巣の周りのスズメバチが見当たらなくなったら、次は巣の穴に向かって、ひたすら殺虫剤を噴射し続けます。もちろん、こうすると巣のなかから次々とスズメバチが出てこようとしますが、ひたすら容赦なく、途切れることなく殺虫剤をかけ続けてください。巣のなかからスズメバチが完全に出てこなくなってからしばらくたつまで噴射を続けましょう。殺虫剤の噴射時間の目安としては駆除開始から10〜15分です。

殺虫剤が1本だけだと、この長時間噴射の途中で殺虫剤が切れてしまうこともあります。殺虫剤が切れてしまって、まだ生き残りのスズメバチがいて襲ってこようとする状態になってしまうのは一番危険を伴います。リスクを減らすためにも、殺虫剤は十分な量を用意しておきましょう。

複数本の殺虫剤を用意して、あらかじめ両手に殺虫剤を持っておけば、片手で巣穴に向かって噴射を続けながら、もしほかの場所からスズメバチが襲ってきても、もう片方の手に持っている殺虫剤で対応できます。

殺虫剤をかけにかけて、巣からまったくスズメバチが出てこなくなった、周りを見ても今のところスズメバチは見当たらない、という状態になったら巣の近くまで移動し、とどめに巣の穴に殺虫剤を数十秒噴射します。

その後は、近くの木や枝、軒下、巣の裏側など、気になるところをチェックして回りましょう。こういうところにスズメバチの生き残りが隠れている可能性もあります。

巣のなかからも、外も、スズメバチの羽音がまったくしない状態がしばらく続いたら、スズメバチの駆除は完了できた可能性が高いです。この段階になるまで、殺虫剤はずっと手にしておくように心がけましょう。

そして最後に、どこかに出かけている働き蜂が戻ってくるかもしれないという可能性も考えて、巣のあった場所にもう一度殺虫剤を噴霧しておきましょう。

2. 殺虫剤だけではダメ!防護服など必要なものもしっかりと揃えておく

殺虫剤だけではダメ!防護服など必要なものもしっかりと揃えておく

スズメバチ駆除に必要なものは殺虫剤だけではありません。 スズメバチに襲われてもその毒針から身を守るための防護服なども必要となります。

具体的に、殺虫剤以外に必要なアイテムは以下のとおりです。

*防護服
*手袋
*長靴
*懐中電灯
*赤セロファン
*巣の高さまで届く長さの棒
*枝切りバサミ・ノコギリ
*脱脂綿
*ちりとり・ほうき
*厚手のビニール袋

理由は後述しますが、スズメバチを駆除するのは夜が適しているので、スズメバチの巣の近くに行くまでは懐中電灯が必要です。ただし、明るい光ではスズメバチを刺激して活動的にしてしまうため、赤セロファンを懐中電灯にかぶせて、光をソフトに弱めるという対策が必要になります。

また、巣の高さまで届く長さの棒、枝切りバサミ・ノコギリは、殺虫剤をかけにかけてスズメバチを全滅させてから、巣を落とすのに必要な道具です。

巣を落としたら、素早く脱脂綿を巣の出入り口となる穴に詰めます。
これで万が一スズメバチが巣のなかに生き残っていたとしても、出てこられなくなるので安心感が高まります。

そしてちりとりやほうきは、スズメバチの死骸や、落として散った巣の破片などの掃除に使います。これらを手で拾おうと考える人もいますが、これも絶対にやってはいけません。

スズメバチの「敵を刺す」という本能は恐ろしいもので、胴体さえ残っていれば、たとえ頭部がないような状態でも、そこから十数時間は反射的に毒針を出して刺そうとする反応を示すほどです。

死んでいるからと安心して拾ったスズメバチに手を刺されるというリスクも十分ありえますので、手で拾うようなマネは絶対に避けましょう。

厚手のビニール袋が必要なのは、落とした巣を入れるためです。袋に巣を入れたら素早く袋の口をしばるようにしましょう。

3. 自力で駆除するスズメバチの巣の大きさは働き蜂の少ない10センチ程度まで

自力で駆除するスズメバチの巣の大きさは働き蜂の少ない10センチ程度まで

スズメバチの巣の大きさが10センチまでのものであれば、ほとんどの場合、巣のなかにはまだ女王バチと幼虫しかいないという状態です。つまり、人に攻撃を加える働き蜂のリスクが低いというメリットがあるのです。

さらに、場合によってはまだ巣が完全に外皮に覆われておらず、構造がむき出しになっていることもあります。このような巣では駆除の難易度も下がり、素人でも駆除がしやすくなるでしょう。

なお、10センチを多少超えた大きさであっても、スズメバチの巣の形が、トックリやフラスコを逆さにしたような形をしている状況であれば、これもまだ働き蜂による本格的な巣作りが開始される前の未熟な巣といえるため、スズメバチの巣としての危険性は低めであると考えられます。

ただし、10センチ以上の大きさで、形状も球体状・ボール状になっているものは、スズメバチの巣として完成してきている状態です。スズメバチの数もどんどん増えているので、もはや素人が手出しするのは危険です。そういう状態になってから巣を見つけてしまった場合は、自力で何とかしようと考えるのではなく、専門業者に依頼することを検討しましょう。

自力でスズメバチを駆除する際の5つの注意点

自力でスズメバチを駆除する際の5つの注意点

素人が自力でスズメバチを駆除する際には気をつけるべき点もあります。駆除の際は以下のことを避けるよう気をつけましょう。

*軽装での駆除
*活動が活発な日中の時間帯の駆除
*大きな巣の駆除
*巣の場所が特定できていない状態での駆除
*7月後半から9月いっぱいまでの時期の駆除

それぞれ、なぜダメなのかについて詳しくご説明します。

1. スズメバチの毒針は4〜7ミリ!軽装でのスズメバチ駆除は厳禁

スズメバチの毒針は4〜7ミリ!軽装でのスズメバチ駆除は厳禁

スズメバチの駆除をするという行為は、非常にハイリスクな行為です。スズメバチの毒針の長さは4~7ミリもあるという相当な長さなので、少々厚手の服を着ていようと、それだけで刺されるリスクを避けることは非常に困難です。スズメバチ駆除に適した服装をするよう、肝に銘じましょう。

まだ巣が小さく、出来はじめたばかりであっても、「働き蜂はいなさそうだから」と軽く考えて軽装でスズメバチの駆除に向かうのは非常に危険です。

たとえ1匹でも働き蜂がいたら刺されるリスクは高くなりますし、もし刺されてしまったら、そのときのダメージが大きいだけでなく、将来的にもアナフィラキシーショックのリスクを抱えてしまうことになります。たとえ巣が小さくとも油断は絶対に禁物です。

スズメバチ駆除の際の服装としてもっともおすすめなのは、以下の組み合わせです。

*防護服
*長靴
*厚手の手袋

以下で詳しく解説しましょう。

防護服は数万円〜!貸し出してくれる自治体もある

このなかでもっとも入手が困難なのは防護服でしょう。普通に購入しようとすると、まず売っているところを探すのが困難ですし、見つけたとしてもそれを買うだけで数万円~10万円程度かかってしまいます。

ですから多くの人は防護服を用意することをあきらめてしまいがちなのですが、実は自治体によっては、蜂駆除用の防護服の貸し出しをしてくれているところもあります。まずは自治体に問い合わせてみるといいでしょう。

ただし、防護服貸し出しをしてくれる自治体であっても、その貸し出し条件は無条件ではありません。貸し出し日数の制限や貸し出し・返却可能な日時の都合などもあります。

貸し出しと返却を受けつける時間は平日日中に限られているというケースも多いため、仕事をしている人にとっては、貸し出しと返却の2回、その時間内に都合をつけるのが難しくなることもあるでしょう。

スズメバチ退治の服装の基本は防護服ですが、自分で買うにはコストが高すぎる、自治体から借りるのも難しい、という場合はほかのもので代用するしかありません。

防護服を用意できない場合は作業着・雨ガッパなどで代用も可能

防護服を用意できない場合は作業着・雨ガッパなどで代用も可能

防護服がどうしても用意できない場合は、作業着・雨ガッパ・防虫ネットつき帽子・タオル・マスク・ゴーグルを用意して、それで代用しましょう。

まず、作業着と雨ガッパは、どちらもなるべく厚手のものを用意するのが鉄則です。雨ガッパは100円ショップでも売っていますが、少しでも安全を確保したいなら少々値は張っても厚手のものを探したほうがいいでしょう。

また、作業着も雨ガッパも、スズメバチにとって目立つものにならないよう、できるだけ白色に近いもの、色の淡いものを選んでください。

まずは作業着と雨ガッパを着て、雨ガッパのボタン止めのスキマの部分はテープで覆い、スズメバチが入ってくる隙間をなるべく無くします。

そして、雨ガッパの帽子と防虫ネットつき帽子、マスク、ゴーグルで頭と顔を守ります。可能であれば雨ガッパの帽子のなかには、万が一スズメバチが頭を狙ってきたときに備えてタオルを重ねたものを入れておくのがおすすめです。マスクもなるべく大きなものを使い、ゴーグルも装着したうえで顔周りと首元をタオルで隙間なく隠し、埋めるようにしましょう。

さらに作業着と雨ガッパの手足の袖口は長靴・手袋のなかに入れて、隙間からスズメバチが入れないようにします。

こうして見るとかなり面倒に思えますが、防護服がない状態でスズメバチ退治をするのであれば、これは最低限の対策です。ここまでやっても完全にスズメバチに刺されるリスクを回避できるわけではなく、あくまで刺されるリスクを下げるだけであるということを理解しておきましょう。

長靴・手袋は厚手のゴムかつ紐で絞れるタイプがベスト

長靴・手袋は厚手のゴムかつ紐で絞れるタイプがベスト

長靴は普通の長靴でもOKですが、より万全にしたいのであれば、ゴムが厚手で、なおかつ履き口が紐などで縛れるタイプのものがおすすめです。

手袋についても厚手のゴム製が好ましいですが、軍手はNGです。軍手は厚手に思えますが意外と繊維の間のすき間が多いので、スズメバチの毒針が簡単に刺さってしまいます。

おすすめの手袋は、バイク用の厚手の手袋です。この上にさらに、表面がツルツルとした生地のゴム手袋を重ねるといいでしょう。

厚手の手袋・ゴム手袋が入手できないなら、軍手を何枚も重ねてつけて、物理的に針が届かないレベルの厚みを持たせるという方法もあります。ただし、手の指の動きが非常に制限されてしまうので、あまりオススメできません。

2. 活動が活発な日中は避ける!スズメバチ駆除に適した時間帯は夜

スズメバチ駆除の成功率を高めるためには、駆除時間を工夫することも大切です。スズメバチに限らず、蜂の活動時間帯は日中となりますので、活動が活発な日中の時間帯にスズメバチ駆除をするというのは得策ではありません。

狙い目は、夜の時間帯です。日本にいるスズメバチは、夜間に関しては照明などの明かりがないかぎり、まともに飛ぶこともできないといわれているほどに、スズメバチは暗さを苦手としています。スズメバチがまともに活動できない夜の時間帯を狙って、駆除に向かいましょう。

ただし、スズメバチのなかでもキイロスズメバチは、夜間は休息こそしているものの警戒を怠らないという性質があります。夜も巣の表面にびっしりと張りつくように数十匹が控えているということも少なくありません。夜間だからといって安心した気持ちで巣に近づくのは禁物です。

3. 大きな巣には恐ろしい数のスズメバチがいるので自力での駆除はNG

大きな巣には恐ろしい数のスズメバチがいるので自力での駆除はNG

数十センチ以上の大きなスズメバチの巣があった場合、素人による駆除は厳禁です。パッと見たところ周りにそれほど多くのスズメバチがいるわけじゃないから大丈夫、などと思っても、非常に大きなリスクが伴います。

巣の大きさは、そのなかに生息しているスズメバチの数にほぼ比例すると考えてください。それなりの大きさになった巣のなかには、少なくとも数百匹、多ければ数千匹ものスズメバチが生息しています。これを一匹残らず、自分は刺されることなく駆除を成功させるというのは、素人にとっては至難のワザです。大きい巣を見つけた場合は迷わず駆除業者に連絡しましょう。

4. 巣の場所が特定できていない状態での駆除は無謀

スズメバチの巣の場所がきちんと特定できてはいないものの、天井裏から羽音がするから、などという理由で、当てずっぽうで殺虫剤を撒いて駆除を試みる人もいますが、これも非常に危険な行為です。

巣の場所が特定できていないということは、殺虫剤を撒いたとしても、それが確実に巣に到達しているかどうかわかりません。当てずっぽうの殺虫剤噴霧でいたずらにスズメバチを刺激して、予想もしてなかったところからスズメバチが出てきて刺されてしまう、などという事態にもなりかねないため、巣の場所が特定できない場合の駆除は厳禁です。

5. 7月後半から9月いっぱいまでの時期は一年のなかでも特に危険

7月後半から9月いっぱいまでの時期は、スズメバチの駆除の時期としては特に危険な時期です。

この時期になると巣もそれなりに大きくなっており、さらに新たな働き蜂をどんどん生み出すために幼虫やサナギの数も増えています。また、新たな女王蜂が生まれる時期もおおむねこの時期です。これらを守るために、スズメバチは通常よりもさらに敏感に、さらに攻撃的になっているのです。

このような、スズメバチの巣にとって最盛期といえる時期に素人が駆除をしようとするのは大きすぎる危険がともないます。無理に手出しはしないようにしましょう。

スズメバチの特性や見分け方・そのほか注意点

スズメバチの特性や見分け方・そのほか注意点

ここまでスズメバチの駆除について述べてきましたが、そもそもスズメバチはほかの蜂と比べてどのような特徴があるのでしょうか。

ここではまず、スズメバチおよびスズメバチの巣の特徴や見分け方のポイント、さらにスズメバチの注意点についてご説明します。

スズメバチの特徴は腰のくびれ・体の大きさ・色・攻撃性の高さ

スズメバチのおもな特徴としては、

*腰にくびれがある
*蜂のなかでも特に体が大きい
*体の色は黒とオレンジ
*攻撃性が高い

の4点が挙げられます。

腰にくびれがあってポワポワとした毛がない

スズメバチの体型的な特徴として挙げられるのが、腰にくびれがあることです。ずんぐりとした姿を持つクマバチなどとは、明らかに見た目の印象が違います。

腰にくびれのある蜂としては、スズメバチのほかにアシナガバチやミツバチも挙げられますが、このなかでミツバチは、頭部から腹部にかけてポワポワとした毛が生えているという特徴を持っています。

スズメバチやアシナガバチには、そのようはポワポワとした毛はほぼ見当たりません。

アシナガバチと体型は似ているが体長と太さが異なる

スズメバチとアシナガバチは、体型そのものはよく似ているものの、体長には違いがあります。

*アシナガバチより大きい:オオスズメバチ
*アシナガバチと同程度:キイロスズメバチ、コガタスズメバチ
*アシナガバチより小さい:クロスズメバチ

あくまで、スズメバチのなかでも特に代表的なオオスズメバチはアシナガバチよりもずっと大きい、というぐらいで覚えておきましょう。アシナガバチの体長は大きくても2.6cmぐらいまでであるのに対して、オオスズメバチは4cm程度まで大きくなります。

また、スズメバチとアシナガバチの体型は似ているもののよく見れば多少の違いもあり、アシナガバチはスズメバチに比べると細身という傾向もあります。

体の色が黒とオレンジで構成されている

体の色が黒とオレンジで構成されている

スズメバチの体の色は、お腹の部分が黒とオレンジの縞模様で構成されているという特徴があります。これに対してアシナガバチやミツバチの場合は、この縞模様が黒と黄色になっているものが多いです。

ただし、スズメバチのすべてが黒とオレンジ色の構成になっているわけではありません。たとえばキイロスズメバチなど、スズメバチの種類によっては黒と黄色で構成されているケースもありますので、色だけで判別しようとは、あまり考えないほうがいいでしょう。

攻撃性が高く素早く飛んでくる

スズメバチとアシナガバチは攻撃性の高さにおいて大きな違いがあります。

アシナガバチの攻撃性は高くないため、人が近くにいても、後ろ脚をぶらんと垂らすような姿でのんびりと飛んでいるだけで特に攻撃は仕掛けてこないケースがほとんどです。

これに対して、スズメバチは動きそのものが俊敏でまっすぐに素早く飛ぶことが多く、さらに人が近づけばすぐに攻撃しようとしてくることも少なくありません。

スズメバチは巣でもほかの蜂と見分けられる

スズメバチは、巣にも大きな特徴があり、ほかの蜂の巣と見分けやすくなっています。

*巣の外側が厚い外皮で覆われている
*巣の形がおおむね球体状、ボール状
*巣に一ヶ所穴があいていて、蜂はそこから出入りする

この3つの条件が揃っている巣は、まず間違いなくスズメバチの巣です。それぞれのポイントについてもう少し詳しくご説明しましょう。

厚い外皮で覆われているスズメバチの巣はなかの構造が見えない

蜂の巣のなかでもよく見かけるのがアシナガバチの巣ですが、アシナガバチの巣は開いた傘に似たような形状をしています。蜂の巣独特の六角形がすき間なく並んだハニカム構造も、外から目で確認できます。

これに対してスズメバチの巣は、全体が厚い外皮で覆われており、ハニカム構造をはじめとしたなかの構造や様子を外から見ることはできません。

巣は逆さトックリの形から球体状・ボール状に成長していく

巣は逆さトックリの形から球体状・ボール状に成長していく

スズメバチの巣は、巣作りから1ヶ月程度までの時期はまだ巣自体も小さく、トックリやフラスコを逆さまにしたような形状をしていますが、働き蜂が羽化して巣作りが本格化すると、どんどん球体状・ボール状に変化していきます。

巣がどんどん大きくなる課程で、まるで貝殻が何層にも重なったような感じに見えるマーブル模様ができてくるのが大きな特徴です。

巣の穴が一ヶ所だけだからこそ巣のなかに薬剤をかけにくい

アシナガバチの巣の場合、巣の構造がむき出しになっている分、殺虫剤をしっかりかければ蜂や巣のなかの幼虫まで一気に駆除しやすいという特徴があります。しかし、スズメバチの巣の場合、蜂が出入りする穴は一ヶ所だけですので、そう簡単にはいきません。

スズメバチの巣の外側に殺虫剤をかけても、外皮に阻まれて巣のなかに薬剤が浸透しませんし、穴から巣のなかに入っていく薬剤の量もそれほど多くありません。攻撃を仕掛けてこようとするスズメバチを殺虫剤で迎撃しつつ、穴から殺虫剤を噴射するいう時間が長く続くでしょう。

スズメバチ自体は薬剤に特に強いわけではなく、殺虫剤が少しでもかかればいずれは死にます。ただし、巣の形状が特殊なだけに、巣のなかに潜むすべてのスズメバチに殺虫剤を行き渡らせるまでに時間とリスクを要するのです。

要注意!スズメバチを刺激してしまう6つの危険行為

要注意!スズメバチを刺激してしまう6つの危険行為
スズメバチは蜂のなかでも非常に攻撃性が高い蜂ですので、むやみに刺激を与えたり興奮させたりすることは禁物です。

巣に近づいて木の棒で巣を落とそうとする、といった行為が危険なのはいうまでもありませんが、それ以外にも以下のような要素で、スズメバチは興奮しやすくなります。

*色の濃い服を着ている
*香水や整髪料など香りが強いものを身につけている
*大声を出す
*走って逃げようとする
*スズメバチを手で追い払おうとする
*スズメバチに水をかける

なぜこれらのものや行為が危険なのかについて個別にご説明しましょう。

1. 色の濃い服はスズメバチの目につきやすい

スズメバチにとって黒は敵とみなす色、だからスズメバチに狙われやすいのは黒い服だ、とはよくいわれていますが、黒以外なら大丈夫というわけではありません。

というのも、そもそもスズメバチの目は色を認識しておらず、白黒の世界でモノを見ています。つまり、濃い色であればあるほど、スズメバチにとっては黒と大差ない目立つ色として見えてしまうわけです。

白い服もしくは色がついているにしても淡い色の服のほうがおすすめです。

2. 香水や整髪料などの香りがスズメバチを引き寄せてしまうこともある

スズメバチはお互いがフェロモンでコミュニケーションをとっており、そのフェロモンのひとつに働き蜂が周りの蜂に危機を知らせるための「警鐘フェロモン」というものが存在します。

香水や整髪料の成分には、この警鐘フェロモンと似た成分が含まれているというケースもあります。そうなると、香水や整髪料の成分のせいで、警鐘フェロモンがあったと勘違いしたスズメバチが寄ってくるという危険が出てくるのです。

また、警鐘フェロモンとはまるで違う成分であっても、今までなかったにおいにスズメバチが何らかの反応を示すというのも珍しいことではありません。強い香りを発するものはつけないよう心がけましょう。

3. 大声はスズメバチに刺激を与えてしまう

大声はスズメバチに刺激を与えてしまう

スズメバチに遭遇したら悲鳴のひとつもあげたくなりますが、大きな声はスズメバチを刺激してしまい、危険度をさらに高める行為となります。びっくりしてもぐっとこらえて口はつぐみましょう。

4. 走って逃げようとすれば目立つだけ

スズメバチを見たらすぐに逃げよう!と考えるのも無理もないことですが、たとえスズメバチにとって目立ちにくい白色の服や淡い色の服を着ていたとしても、走って動いてしまえばどうしてもその動きは目立ち、スズメバチの標的になりやすくなります。

スズメバチが追う速度は時速30~40キロにも達するため、陸上界の一流アスリートクラスでさえ逃げ切れるかどうかは微妙、というレベルです。一般人が本気でスズメバチから追われてしまったらまず逃げ切ることはできないと理解し、走って刺激することのないよう気をつけましょう。

5. 手で追い払うのは最悪の刺激行為

手で追い払うのは最悪の刺激行為

スズメバチが近くに来たらとっさに手で追い払ってしまいそうになりますが、これは最悪の刺激行為です。

手で払う、という行為自体がスズメバチにとっては攻撃とみなされ、その手を狙って毒針を刺しにくる、さらに敵が来たぞと周りに知らせて仲間を呼んでくるという最悪の状態を招きかねません。

6. 水をかけてもスズメバチはダメージを負わない

庭でスズメバチに遭遇し、近くにホースなどがあった場合、勢いよく水をかければスズメバチを追い払えるのでは、と考える人もいますが、水をかけたところでスズメバチにダメージを与えることはできません。

もっとも、壁の高圧洗浄用ケルヒャーなどで超強力な水圧を当てることができれば話は別かもしれませんが、そもそもそんなにピンポイントで当てること自体が難しいでしょう。

ほとんどの場合、水をかけることはスズメバチをより刺激・興奮させる結果になるだけですので、やらないようにしましょう。

スズメバチに遭遇したときのベストな対応はゆっくりその場を離れること

スズメバチに遭遇した際に、大声を出す、走って逃げる、手で追い払おうとする、などという行為はすべてNGとなります。

ではどうすればいいのかというと、とにかく落ち着いてゆっくりとその場を離れることです。

まず、ゆっくりとしゃがむようにして身を低くします。そして、スズメバチに背中を向けることなく、あくまでスズメバチの動きに注視しながら、ゆっくりゆっくりと一歩ずつ静かに後退していきます。

スズメバチとの距離がそれなりに離れても、安心してそこから走り出すのではなく、ひたすらゆっくりと、抜き足差し足ペースで離れていくのがポイントです。

超危険なスズメバチ相手なだけに、遭遇すれば内心おだやかではいられないでしょうが、それでもできるだけ落ち着いた対処を心がけることこそが、スズメバチに襲われるリスクを低減させるための大切な要素となるということを忘れないでください。

自力でスズメバチを駆除するのはリスクの高い行為

自力でスズメバチを駆除するのはリスクの高い行為

自分でできるスズメバチ駆除の方法とスズメバチの特徴について説明いたしました。実際のところ、自力でのスズメバチ駆除は非常にリスクの高い行為ですので、けっして手放しでおすすめできるものではありません。

可能ならばスズメバチ駆除業者に駆除を依頼するのがベストです。駆除業者もさまざまですので、依頼をするならしっかりと比較検討をしたうえで優良業者を選びましょう。

スズメバチを自力で駆除することの3つのリスク

スズメバチを自力で駆除することのおもなリスクとしては、

*スズメバチの駆除方法に注意点が多すぎる
*ほかの蜂と比べて刺されたときのダメージが大きい
*アナフィラキシーショックを起こして最悪の場合死に至るケースもある

の3点が挙げられます。

1. スズメバチ駆除方法に注意点が多すぎて漏れる場合がある

スズメバチを自力で駆除する場合、駆除の服装や時間帯、そのほか用意するものなど、守らなければいけないこと、注意点などが数多くあります。

今までスズメバチ駆除をしたことのない素人が、それらをひとつも忘れることなく、漏れることなく覚えて用意して万全の態勢でスズメバチ駆除にのぞめるか、というと、ほとんどの場合は難しいのが現実です。

2. スズメバチの毒は強力なうえに量も多いので刺されたときのダメージが大きい

スズメバチの毒は強力なうえに量も多いので刺されたときのダメージが大きい

ひと言で「蜂に刺される」といっても、その蜂の種類によって刺されたときのダメージや危険度は異なってきます。

ミツバチやクマバチなどは人を刺すことが少ないうえに、刺されても毒性が弱いのでそれほど心配ありませんが、スズメバチやアシナガバチは蜂のなかでは特に強力な毒を持っています。

とくにスズメバチは非常に高い攻撃性も持っているうえ、 アシナガバチよりも毒の量も多く、すべての蜂のなかでもっとも危険な蜂という存在です。刺されたときのダメージも非常に大きいことは間違いありません。

3. もっとも怖いアナフィラキシーショック!死のリスクすらつきまとう

スズメバチに万が一刺されてしまった際に一番怖いのが、重篤なアレルギー症状・アナフィラキシーショックです。呼吸障害や低血圧、蕁麻疹、嘔吐、不整脈、意識障害などの全身症状を引き起こすことがあり、場合によっては死に至る可能性さえもあります。

アナフィラキシーショックは2回目以降に刺されたときに起こりやすいといわれていますが、多量の毒が入った場合には1回刺されただけでもアナフィラキシーショックが出る場合もあります。

もし1回刺された時点で運良く重篤な症状が出なかった場合も、その後は「次に刺されたらアナフィラキシーショックが起きてしまうかもしれない」というリスクが常につきまとう状態となります。

スズメバチとアシナガバチは同じ種類の毒を持っていますので、スズメバチに刺された経験があるという人の場合、次はアシナガバチに刺されたとしてもアナフィラキシーショックが起きる可能性があるのです。

生涯のうちにスズメバチ・アシナガバチに2回以上刺されてしまう事態が発生するリスクは、けっして低いものではありません。無理に自力でのスズメバチ駆除をやろうとする行為は、そうしたリスクをわざわざ高めてしまうことにつながるという理由もあって、おすすめできない行為なのです。

スズメバチ駆除の専門業者選びでチェックしたい5つのポイント

スズメバチ駆除の専門業者選びでチェックしたい5つのポイント

スズメバチ駆除を取り扱う業者は数多くありますが、なかには悪徳な業者も存在しています。そうした業者に引っかからないようにするためには、以下のようなポイントに該当する業者を避けることが大切です。

*あまりにも激安な価格をうたっている業者
*モニター価格・特別価格・キャンペーン価格などを提示する業者
*電話勧誘や訪問での勧誘をしてくる業者
*ほかの工事や作業などとのセット利用を持ちかけてくる業者
*見積り以上の金額にはならないことを確約してくれない業者

それぞれのポイントについてご説明しましょう。

1. 激安すぎるスズメバチ駆除はありえない

激安すぎるスズメバチ駆除はありえない

スズメバチ駆除1,000円~、など、あまりにも激安な料金を掲げている業者はまず避けることをおすすめします。

スズメバチ駆除は業者のスタッフにとっても危険がともなうだけでなく、現場に駆けつけて実際の巣の状態などをチェックし、そこから適切な駆除を考えて処理をするまでにそれなりの時間がかかります。

危険かつそれなりに時間のかかる作業を、アルバイト1時間分の時給程度で請け負うことができる、ということ自体がおかしいのです。こうした業者は、作業完了後に高額の費用を要求してくるリスクも高いので避けたほうがいいでしょう。

2. モニター価格・特別価格・キャンペーン価格などの大幅値引きは要注意

モニター価格・特別価格・キャンペーン価格などをうたう業者も要注意です。

通常料金を相場よりもはるかに高く見積もって、そこからモニター価格だから、ということで大幅に安くしたように見せかけるという手法をとるケースは少なくありません。期間限定価格とお得感を出すことで契約を急がせる場合もありますが、しっかりと複数業者を検討してから申し込みをするのがベストです。

3. 電話勧誘や訪問での勧誘をしてくる業者は人件費を使っている分割高

電話勧誘や訪問での勧誘をしてくる業者は人件費を使っている分割高

しつこい電話勧誘をしてくる業者や、訪問での駆除勧誘をしてくる業者も避けましょう。

そうした勧誘に人件費を多額に使っている分割高になりがちですし、訪問勧誘にいたっては、無料での点検と称して入り込み、スズメバチの巣があった、白アリの巣があった、などと虚偽の報告をし、その駆除の契約を強引に結ばせようとする業者も少なくありません。

4. ほかの工事や作業などとのセット利用はお得にはならない

「スズメバチ駆除だけでなくシロアリ駆除も」「セットにすれば◯割引」などとほかの工事や作業などとセットにした契約を迫ってくる業者にも要注意です。

本来なら不必要な工事や作業と強引にセットにされてしまうケースは少なくありませんし、仮に提案されたほかの工事や作業が必要なものであったとしても、それが割安・適正価格なのかどうかは別問題ですので、その場で決めるべきではありません。

5. 見積り以上の金額にはならないことを確約しない業者は高額請求のリスク

スズメバチ駆除業者のなかには見積りをろくに出してくれない業者もありますが、「見積りを出してくれるところなら安心だ」と考えてしまうのも危険です。

なぜなら、見積りからさらに口実をつけて金額を上乗せしてくる悪徳業者も存在するからです。 そうした事態を避けるために、見積りを出したら、そこから金額の上乗せをすることはないということを明言してくれる業者を選びましょう。

【まとめ】

無理は厳禁!ポイントを押さえて安全にスズメバチの駆除をしましょう

安全にスズメバチ駆除をするためには、自力での駆除ができるケースはごく限られていることを理解したうえで、入念な準備を行い、スズメバチに対するNG行動をしないことが重要です。

ただ、最初から無理することなく業者に依頼することを考えられるなら、それが一番安心・確実です。業者に依頼する際は悪徳業者に引っかかってしまわないために、ここでご紹介した業者選びのポイントをチェックしておきましょう。

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