蜂の巣の種類ハチの見分け方はこれだ!

蜂の巣の種類ハチの見分け方はこれだ!

ハチは多様な巣をつくる生き物です。キバチやハバチなどのように原始的だと言われるハチの場合、木の葉や幹に直接、卵を産み付けるだけでした。そうした中から変化を続け、穴を利用するハチや土に穴を掘り、巣をつくるハチが現れたのではないかと言われています。ハチにとって、巣は生活をする場だけではなく、卵や幼虫を外敵から守る役割。そして、幼虫の為に食べ物を保管しておく役割があります。子育てをしていく上で重要な役割を示す巣。そんな巣は、効率よく子育てすることができる仕組みになっていると言えるのです。

いろいろなハチの巣

ハチの進化と共に巣も進化してきました。例えば、土や木。ハチ自身の分泌物など材料を集め作られた巣。たくさんの幼虫を育てることができる集合住宅のような仕組みになっている巣など、様々。その為、ハチの巣は実に面白いものと言えるのです。ただし、スズメバチのような集団生活を行っているハチの場合、攻撃性が高い性質から、安易に巣に近づくことは、とても危険だと言えるため注意が必要です。

土に穴を掘る

土に穴を掘って作った巣

狩りバチやハナバチなどは土に穴を掘り、巣を作ります。狩りバチの場合はそこに昆虫を。ハナバチの場合は花粉の塊などを巣に貯めていき、卵を産み、巣を離れる習性となっています。その為、外敵の侵入を防ぐため、蓋をするハチが多くなっています。また、その際、狩りバチは食べ物の新鮮さを保つ為、エサとなる昆虫の腹部に針を指し、麻酔をかけた状態にするものもいます。

竹筒を利用

竹筒を利用した巣

単独性のドロバチやハキリバチの仲間は、切って放置されている竹や筒状になったパイプなどに巣を作ります。このような物の場合、人家付近に放置されている事も多く、観察しやすいハチの巣と言えます。このような巣は、もとは昆虫が開けた木の穴などを利用していたのではないかと言われています。ドロバチの場合、巣の仕切りは土と唾液を混ぜて作られます。そこに産卵し幼虫は各部屋で育てられ、羽化すると同時に土の壁を破り巣の外に旅立ちます。ハキリバチの場合は、卵と花粉や蜜などの食べ物を一緒に切り取った葉でくるみ、竹筒の中に、まるでゆりかごのように並ばせ育てていきます。

どろでつくった一戸建て

どろでつくった一戸建ての巣

土を使いまるで丸いとっくりのような形の巣を作るトックリバチ。単独で狩りを行う狩りバチとなります。巣の作り方は、大あごと前足を起用に使い、口に加えたどろを使って巣を作る方法となります。その際、少し乾いた土を使うのが特徴なのですが、その少し乾いた土に口から出た分泌物や水を混ぜ、どろ状にして巣を作ります。その後、産卵し、幼虫の食べ物として、10匹ほどの青虫を巣の中に入れ蓋をすれば巣は完成となります。

巣がとっくりの形になっているには理由があり、青虫を入れやすくなっている。また、寄生虫が入りにくい為だと言われています。そこで育ち羽化したトリックバチは、土で出来た壁をかじり、外に出ていきます。

まるまるとした巣

腹部からの分泌物で巣を作ったまるまるとした巣

腹部からの分泌物で巣を作るマルハナバチ。社会性を持つハチとなり、巣の形は球状で育房が集まったものとなります。育房では幼虫が育てられ、密壺や花粉壺は、密や花粉を貯める場所となります。

そんな巣は冬眠から目覚めた女王バチが一匹で巣を作り、その後、働きバチが羽化すると巣作りに参加します。そして、秋になれば、旧女王バチ、そして、働きバチ、オスバチは命を終えます。

植物繊維を使った集合住宅

植物繊維を使った集合住宅の巣

人家付近で目にすることも多いアシナガバチの巣。六角形の育房がたくさん並んだ形で、ハチの巣の代表とも言えるものとなります。巣の材料には、木の枝の皮や木材のささぐれなどとなり、それらを口に入れ唾液と混ぜ合わせ巣の材料を作ります。これは、まるで和紙のようで薄くても丈夫なものとなります。

この巣をアシナガバチの場合、女王バチが作り、そして産卵します。その後、働きバチが育つと巣をどんどん大きくしていきます。これらアシナガバチの巣は、様々な場所に作られる事も特徴で、木の枝や家の軒下などにも作られるようになっています。「巣柄」を言われる支柱を1本作る事から始まるアシナガバチの巣。そこからぶら下がるような形状で育房の口を下に向け、育房を作ります。そうすることで雨が巣の中に入ることなく、また、害虫の侵入も防ぐ事が可能となります。これらは、ハチの種類によって形が異なり、扇型に広がるものや海外では、ひも状のものなど様々な種類の巣を観察されています。

外被におおわれた多層住宅

外被におおわれた多層住宅の巣

社会性のあるスズメバチは、種類によって土の中、木の枝、根元などに巣を作ります。それは何層にも重なり、巣全体を外被が覆うような作りとなります。そのように作られた巣の外被は、天敵から巣を守る役割を示し、また、巣を保温することもできるようになっています。

スズメバチの場合、女王バチが冬眠から目覚めると巣を作り始め産卵した後、働きバチを育て、羽化した働きバチがその後、巣を大きくしていき、女王バチは産卵に集中します。スズメバチの巣の場合、幼虫を育てる場所となり、食べ物を貯める場所ではありません。

スズメバチの巣の場合、しま模様のものやうろこ模様のものを見かける事と思います。この違いは、木の皮や木材など巣作りの材料の違いとなります。ただし、これは外被の話となり、巣盤は同じ材料で作られています。そして、秋から冬に新女王バチは交尾を終え、死んでしまい、また、翌年、新女王バチによって新たに巣が作られます。その為、一度作られた巣は再利用される事はありません。

働きバチがつくる完全分業制の巣

完全分業制で作った巣

育房と言われる六角形の部屋が集まった巣が特徴的なミツバチの仲間の巣。その育房は、幼虫を育てる部屋以外にも花粉や蜜を貯める部屋としても使われています。
ミツバチの巣は働きバチによる完全分業制で作られ、巣を作る為に働きバチは集めた蜜から体内で蜜蝋を作り、その蜜蝋を腹部にある蝋腺から分泌し部屋を作ります。その際、薄く伸ばしながら作られた育房の厚さは0.08mmと非常に薄く、軽くても丈夫な作りになっています。そこに女王バチは卵を産みます。そして、働きバチによって、湿度や温度などの管理、女王バチのお世話が行われ、その上で働きバチは幼虫の世話も行います。その後、5月から6月頃に新しく生まれた新女王バチに女王バチは巣を明け渡し、新しい巣作りを開始します。

【参考文献】
藤丸篤夫著『ハチハンドブック』(文一総合出版)
小川原辰雄著『人を襲うハチ』(山と渓谷社)
松浦誠著『人を襲うハチ』(北海道大学図書刊行会)

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